米麺入り牛肉のフォー。Image Credit:rez-art/iStock/Getty Images
米麺は食事にバラエティーを加え、必須ミネラルのセレンとマンガンを大量に摂取するのに役立ちます。 しかし、炭水化物を多く含むため、食べ過ぎたり、間違った食品と組み合わせたりすると、血糖値に悪影響を及ぼす可能性があります。
炭水化物含有量
糖尿病患者の1食分の炭水化物は15グラムです。つまり、1カップの調理済み米麺の炭水化物は約42グラムで、3食分の炭水化物に相当します。 男性か女性か、また運動量によって異なりますが、1回の食事で3~5食分の炭水化物を摂る必要があります。 これ以上の炭水化物を摂ると、血糖値が急上昇しやすくなります。
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グリセミック指数
グリセミック指数は、特定の食品が血糖値をどの程度上昇させるかを推定するものです。 グリセミック指数が55以下の低い食品は血糖値に大きな影響を与えませんが、76以上の高い食品は血糖値を大きく上昇させる可能性が高くなります。 2009年に “International Journal of Food Sciences and Nutrition “に掲載された研究によると、米麺は米製品の中でもGI値が低い傾向にあります。 茹でた乾燥米麺のGI値は61で中GI食品ですが、代わりに生麺を選べばGI値は40と低くなります。 しかし、米麺を使った料理にはグリセミック指数が高いものもあり、牛肉スライス入り中華風焼きそばのグリセミック指数は80です。
グリセミック負荷
グリセミック指数は1食分の量を考慮していないため、1食分の量を考慮したグリセミック負荷の方が、米麺の血糖値への影響を推測するのに適しているかもしれません。 グリセミック 負荷が10未満は低値、20以上は高値です。 茹でた生麵1杯分のグリセミック負荷は15ですから、血糖値の上昇は中程度でしょう。 同じ量の乾麺をゆでた場合、GLは23となり、血糖値の上昇を引き起こしやすくなります。
糖尿病の食事療法として
米麺を含む食事の総血糖負荷量、つまり血糖値への影響を下げるには、いくつかの要因が役立ちます。 1/2カップや1/3カップなど、少なめの盛り付けを考慮し、グリセミック指数の低い食品、例えばでんぷん質のない野菜や赤身のタンパク質食品と麺を組み合わせます。 また、調理時間を最短にし、酸味のあるものを食事に取り入れるようにしましょう。